文章が大事!伝わりやすい「読ませる」書き方

Webデザイナー 竹田

こんにちは!
ナマステデザインラボの竹田です!

写真はプロに撮ってもらった。ホームページのデザインも気に入っている。Instagramも週に何度か更新している。それなのに体験レッスンの予約が思ったほど増えない——ヨガ・ピラティス教室の先生から届く相談で、意外な原因になっているのが「文章」です。

デザインや写真は目に入った瞬間に印象を作りますが、「行ってみようかな」という最後のひと押しを担当しているのは、たいてい言葉のほうです。レッスンの説明文、Instagramのキャプション、チラシのひとこと。そのどれもが、生徒さんの「自分でも大丈夫かな」という迷いに答える場所になっています。

そして文章は、写真やデザインと違って先生ご自身で今日から直せるものです。この記事では、伝わらない文章と伝わる文章の違い、意識したい3つのポイント、そしてInstagram・ホームページ・チラシという3つの場面それぞれの書き換え例を整理します。

目次

「素人っぽい文章」と「伝わる文章」を分けているのは、文才ではない

「一生懸命書いたのに、なんだか読まれていない気がする」。この悩みの原因は、文章力の不足ではないことがほとんどです。抜けているのは相手目線、つまり「読む人が今どんな状態で、何を知りたがっているか」という視点だけです。

やっかいなのは、この抜け落ちがヨガやピラティスを深く理解している先生ほど起きやすいという点です。学びを重ねるほど、レッスンの価値は「心と体のつながり」「本来の自分に戻る」といった言葉に凝縮されていきます。その一言に何十時間分もの実感が詰まっていても、まだ一度もマットに乗ったことがない人にとっては、情報量がほぼゼロの文になってしまいます。

書き換え例で見る、伝わる文章への直し方

元の文が悪いわけではありません。足りない情報を足すだけで伝わり方は変わります。

例①

  • 伝わらない文章:ヨガを通して心と体のつながりを大切にするレッスンです。
  • 伝わる文章:呼吸に合わせてゆっくり体を動かすレッスンです。忙しい毎日でガチガチになった心と体を、やさしくほどいていきます。

「何をするのか(呼吸に合わせてゆっくり動く)」と「どんな人向けか(忙しい毎日の人)」が入っただけで、読む人が自分に当てはめられるようになります。

例②

  • 伝わらない文章:心と体のバランスを整える時間を一緒に過ごしましょう。
  • 伝わる文章:肩こりや疲れが抜けない方へ。呼吸に合わせてゆったり動くことで、心も体もスッと軽くなる60分です。

「悩み → レッスン内容 → 変化」の順番になっています。この順番は、そのまま体験予約ページの構成にも使えます。

例③

  • 伝わらない文章:ヨガで自分を見つめ直し、本来の自分に戻るレッスンです。
  • 伝わる文章:忙しさで後回しにしてきた「自分のための時間」。瞑想とやさしいストレッチで、ふっと心がゆるむレッスンです。

「本来の自分」という抽象的な言葉が、「後回しにしてきた自分のための時間」という具体的な情景に置き換わりました。伝わる文章とは、読む人の頭の中に情景と感情が浮かぶ文章のことです。

今日からできる一手|「他の教室に貼り付けても成立するか」テスト

判断基準として、いちばん手軽で効くのがこれです。書いた一文をコピーして、近所の別の教室のホームページに貼り付けたところを想像してみてください。そのまま違和感なく成立してしまうなら、その一文は書き直したほうがいいということです。

「心と体を整えます」「初心者の方も大歓迎です」「アットホームな雰囲気です」。このあたりは、ほぼどの教室にも貼り付けられます。逆に「レッスン中にお子さんが泣いても大丈夫です。参加者全員が同じ状況を経験しています」まで書けていれば、貼り付けられる教室はぐっと減ります。減るほどに、その文章は自分の教室の言葉になっているということです。

伝わる文章にするために意識したい3つのこと

①「誰に向けて書いているか」を1人に絞る

「初めての方も、経験者の方も、シニアの方も歓迎です」と書きたくなる気持ちはよくわかります。ただ、全員に向けた文章は結果的に誰の心にも引っかかりません。

おすすめは、実際に通ってくれている生徒さんを1人思い浮かべて、その人に手紙を書くつもりで書くことです。産後の骨盤の不調に悩んでいて、お子さんを連れて来られる場所を探していた方。更年期の不眠が続いていて、激しい運動はもう無理だと感じていた方。仕事帰りに寄れる場所を探していたけれど、大人数のスタジオで一人だけ動きが違ったら恥ずかしいと思っていた方。

その人の言葉で書けば、同じ悩みを持つ次の人にも届きます。絞ると他の人が来なくなるのでは、と心配になりますが、実際は逆です。「ここまで具体的に言い切れる教室なんだ」という姿勢そのものが安心材料になります。

②「体験できること・変化すること」を具体的に書く

抽象的な言葉より、レッスン中の様子がイメージできる言葉を選びます。「少人数制です」だけで終わらせず、「一度に5名までなので、動きが止まっている方には必ず声をかけます」まで書く。「駅から近いです」ではなく「駅の改札を出て1分、雨の日でもほとんど濡れずに来られます」と書く。

ここで一点だけ注意があります。具体的に書こうとすると、つい効果を言い切りたくなりますが、「腰痛が治ります」「必ず痩せます」のように効果を断定する表現は避けたほうが安全です。景品表示法では、実際よりも著しく優れていると誤解させる表示(優良誤認表示)が禁じられていて、表示の裏づけとなる合理的な根拠の提出を求められる場合があります。「肩まわりが軽くなったと言ってくださる方が多いです」のように、事実として言える範囲に留めるのが基本です。整骨院やサロンを併設している教室は、業種ごとに別の広告規制がかかることもあるため、気になる表現は所管の窓口に確認してください。

③「あなたらしい言葉」で伝える

難しい表現や業界用語よりも、会話するような言葉のほうが心に残ります。とはいえ「自分らしい言葉って何だろう」と手が止まるなら、方法はひとつです。

レッスン中にご自身が実際に話している言葉を、スマホで録音して書き起こしてみてください。 「はい、ここで肩の力ぜんぶ抜いちゃいましょうね」「今日はここまで来られただけで合格です」。そういう何気ない一言こそが、他の誰にも書けない教室の言葉です。書こうとすると出てこない言葉も、話している時には出ています。

場面別・そのまま使える書き換え例

同じ内容でも、読まれる場面によって最適な形は変わります。3つの媒体を、それぞれビフォーアフターで見ていきます。

Instagramのキャプション|冒頭の1行で勝負が決まる

Instagramのキャプションは、一覧やフィードの上では冒頭の数行だけが表示され、続きは「もっと見る」を押さないと読めません(表示される行数はアプリの仕様変更で変わります)。つまり、冒頭で止まったら本文は存在しないのと同じです。

  • ビフォー:こんにちは!今日も朝ヨガのレッスンでした。肩甲骨まわりをほぐすポーズを中心に行いました。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
  • アフター:「デスクワークで肩が上がらない」という声が、今週だけで3人。今朝は肩甲骨まわりを重点的にほぐしました。パソコン作業の合間にできる動きもお伝えしています。次回は◯月◯日の朝7時から、残り2枠です。

あいさつから始めず、生徒さんの悩みの言葉から始めるのがポイントです。投稿画像そのものの見せ方はInstagramデザインの基本も参考にしてください。文字が詰まりすぎた画像は、そもそも指が止まりません。

ホームページの教室紹介文|迷いを解く順番で書く

ホームページを見ている人は、たいてい他の教室と比べています。スマホでタブをいくつか開き、料金・場所・雰囲気を横並びに見ている状態です。ここで必要なのは情熱の量ではなく、迷いを一つずつ消していく順番です。

  • ビフォー:当スタジオは、一人ひとりの心と体に寄り添い、日々の暮らしがより豊かになるお手伝いをしたいという想いで運営しています。初心者の方も安心してご参加いただけます。
  • アフター:通っている方の約半数が、ヨガはまったくの未経験からのスタートです。1クラス最大6名なので、動きが分からなくなっても必ず声をかけます。マットもウェアもレンタルがあるので、手ぶらでお越しいただけます。(※人数や設備は教室の実情に置き換えてください)

「初心者も安心」という結論だけを書くのではなく、なぜ安心なのかの根拠を並べると、読む人が自分で納得できます。掲載すべき項目の全体像はHPに必要な情報の整理に、料金の書き方は料金表の見せ方ガイドにまとめています。

チラシのキャッチコピー|3秒で「自分のことだ」と思わせる

チラシはポストから取り出されて、ごみ箱までのあいだに読まれるかどうかが決まります。持ち時間はおおよそ3秒。ここに教室名やコンセプトを大きく置いてしまうと、その3秒を使い切ってしまいます。

  • ビフォー:心と体を整えるヨガスタジオ ◯◯ 新規オープン!
  • アフター:子どもがぐずっても、誰も気にしない。ママのためのヨガクラス、はじまります。

キャッチコピーの主語は教室ではなく読む人にします。「新規オープン」は教室側の事情で、通う人にとっての意味はほとんどありません。同じ考え方は、デザインそのものを選ぶときにも効いてきます(「いいデザイン」って何?アートとデザインの違い)。

書けない先生がはまりがちな3つのパターン

パターン1:白い画面を開いてから考え始める

いきなり書き出そうとすると手が止まります。順番を逆にして、先に素材を集めてから書くようにします。体験レッスンに来た方に「今日、来ようと思った決め手は何でしたか」と聞いてメモしておくだけで、次に書く文章の材料になります。この「決め手」の言葉は、そのまま生徒さんの声としても使えます。

パターン2:媒体をまたいでコピーして貼る

ホームページの紹介文を、そのままInstagramにもチラシにも貼る。時間の節約に見えて、どの媒体でも中途半端になります。読む人の状況が違うからです。Instagramはスクロールの途中、ホームページは比較検討の最中、チラシはポストの前。内容は同じでよいので、書き出しだけは媒体ごとに変えると決めておくと、負担を増やさずに精度が上がります。

パターン3:完璧に書けるまで公開しない

文章は一度で完成しません。公開して反応を見ないと、どこが伝わっていないのかも分かりません。まずは体験レッスンの案内文ひとつだけを書き換え、1ヶ月後に問い合わせの内容がどう変わったかを見てください。同じ質問が繰り返し届くなら、その答えが文章に書けていないということです。

まとめ

伝わる文章に必要なのは、文才ではなく相手目線です。今日から試せることを整理します。

  • 書いた一文を他の教室に貼り付けても成立しないかを確認する
  • 読み手を実在する生徒さん1人に絞って書く
  • 「何をするか」「どう変わるか」を具体的に書く。ただし効果を断定する表現は避ける
  • レッスン中の自分の言葉を録音して書き起こし、そのまま使う
  • Instagram・ホームページ・チラシで、書き出しだけは変える
  • 完璧を待たずに公開し、問い合わせの内容の変化を見る

文章もヨガやピラティスと同じで、意識を向けたところから少しずつ整っていきます。一度に全部を直そうとせず、いちばん見られているページの一文から始めれば十分です。

「言いたいことはあるのに、言葉にすると急に平凡になってしまう」という状態は、教室の強みが整理されていないサインでもあります。ナマステデザインラボは、ヨガ・ピラティススタジオ専門で、教室の軸の言語化からホームページ・Instagram・体験予約までの導線を一緒に整えています。先生がレッスンに集中できるように、言葉とデザインの部分はお気軽にご相談ください。

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次のブログでまたお会いしましょう!またね〜!

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※広告表現の判断は、教室の業態や併設サービスによって変わります。効果に関する表現で迷ったときは、公表資料の確認、または所管の窓口・専門家への相談をおすすめします。

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